魔道祖師のアニメ完結編を見てから各キャラクターの性格についてとても気になっています。
主役である魏無羨(うえい・うーしぇん)の弟弟子、江澄(じゃん・ちょん)について考えてみました。
わかりやすくキツい性格だけど、愛すべきキャラである江澄について感じたことを書いています。
ネタバレもあるので、見終えた方以外はご注意ください。
(個人的意見ですのでご理解を)
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魔道祖師 江澄、登場時の性格は?
江澄(じゃんちょん)は雲夢江氏(雲夢という土地にある江という名の仙師の組織)の当主の長男。
主役である魏無羨(うえん・うーしぇん)はこの雲夢江氏に引き取られ、江澄と兄弟のように育てられました。
魏無羨は江澄の兄弟子にあたります。
二人は本当の兄弟のように仲がよかったけれど、いろいろと魏無羨のほうが秀でていて、江澄はなんとなく劣等感を感じていました。
少年の心を素直に出していて無邪気な魏無羨に対して、彼の尻拭いもするくらいしっかり面倒見のよい江澄。
冗談を言いながら、やれやれという気持ちを持っていたと思いますが、魏無羨を兄として家族として認めていたのだというのもわかります。
その中でも江澄が気にしているのは、父が自分より魏無羨を評価し、好いていると感じていること。
少し卑屈な感じなのは、こういうことが重なっているからもあると思います。
外部のいろいろな噂も含め、魏無羨に対しての感情は複雑なんだろうな
江澄は真面目な性格だから、魏無羨の適当さもちょっとイラついてたりしたのかも。
宗主になるなら、二人を足して2で割るとちょうど良さそう。
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魔道祖師 江澄が魏無羨が復活したと気づいたときは?
魏無羨が莫玄羽(モー・シュエンユー)の姿だけど、現世に戻ってきたと、いち早く気づいたと思われるのは藍忘機(らんわんじー)と江澄。
江澄は「帰ってきたのか」とキツい口調で大凡山で問いただしますが、その裏の感情はどうだったのでしょうか。
家族が亡くなった原因は、全て魏無羨が原因だ!敵を討たねば!と思ったのか?
これについてですが、江澄にはどちらの感情もあったのでベースにある皮肉屋で口が悪いというのもあわせ、ますます厳しい口調で魏無羨を罵るのだと思います。
まだこの時点では、本当に莫玄羽が魏無羨なのか?と少し疑っています。
江澄の紫電で打っても正体を見抜くことができなかったことから「おかしい?!」と思っているけれど、紫電のことは信用しているから、自分の思い違いかと少し考えている様子。
ここで同じく魏無羨を探していた藍忘機も、「みつけた」という素振りを見せていたから(アニメの藍忘機はわりとわかりやすい)江澄もそう思いたかったのかも。
この後、魏無羨は藍忘機に連れられて、姑蘇藍氏(こそらんし)に向かうことになったのも江澄には面白くないよね
莫玄羽の姿でも中身は魏無羨だというのは、元々わかりやすい性格だから分かる人にはバレるでしょうね
魔道祖師 江澄が「莫玄羽は魏無羨だ」と確認したとき
金凌(じんりん)を行路嶺(こうろれい)で助けた後、江澄は魏無羨と話をすることに。
そのときにはとても険悪な雰囲気で、江澄は「私に言うことはないのか」と過去の出来事で魏無羨を責めます。
ということは、犬を怖がることなどからも魏無羨と確信して話していますね。
釈明を求める江澄の前に温寧が出てきてしまったとき、本気で魏無羨を恨んでいるようでした。
江澄のことを冷たいと思うのか、両親、姉、姉婿を殺されたことを思えば当たり前なのか。
この時の江澄は本当に怖かった。
江澄はお母さん似だよね、こういうところ。
実際、魏無羨を目の前にして江澄の性格では「よく帰ってきた」「無事だったのか」など言うはずもないのですが。
姉が一緒にいるときならともかく、素直な気持ちがあったとしても無理ですね。
でも今となっては、もう絶対修復できないのではという気持ちにさせられます。
魔道祖師 江澄の金丹は魏無羨のものだったとわかったとき
祠堂を訪れ焼香した藍忘機と魏無羨に、江澄が怒りをあらわにします。
この時の表情はとっても怖い。すぐにでも攻撃しそうな迫力。
でも、魏無羨が血を吐き藍忘機に支えられた瞬間は少し表情が変わったかも。心配する気持ちがないわけでもないことから、心底嫌いになれないでいるように見えますね。
そこへ温寧が現れ、魏無羨の剣を抜かせ自分の金丹が魏無羨から与えられたものだと知ったときも激しく怒っていました。
ショックの大きさをアニメでは崩れ落ちる建物や、なにもない孤独感で表しています。
まさに青天の霹靂、思ってもみなかったことで呆然としますが、だからといって態度を和らげるわけではない。できないですよね、江澄には。
苦しげに笑いながら魏無羨に迫る江澄。怒りと悔しさを撒き散らす姿は同情よりも憎らしくしか見えない。
しかし江澄の回想シーンで、魏無羨をかばって温氏の追手を自分に向けたことで、金丹を失ったことが、初めてわかるのです。
このことを心に秘めていくのは江澄の優しさ。
だって本当は兄、魏無羨のことが大好きだから。
魏無羨が金丹をあげたことを秘密にしていたように、江澄もこのことは一生秘めていくのですね。兄弟愛、消えてない。せつなすぎる…。
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魔道祖師 江澄がずっと気にしていること
背負うものが大きかった江澄、反対に江氏から離れ自由になった魏無羨。
そもそもの性格の違いがあれど、立場の差はすれ違いを生んでどんどんこじれさせてしまいましたね。
「なぜ藍忘機を助けたのだ?」というのが江澄がずっと消せない疑問です。
これについては魏無羨の正義感としか言えないのでは?
もちろん魏無羨は、自分と対等にライバルとして認める相手だから、友達だから助けたかった。
江澄は「雲夢双傑」ということばを信じて、魏無羨の実力を信じ続けてきたんだと思う。ずっと一緒だという気持ちを言葉にしてくれたというのが嬉しくて忘れられなかった。
そして家族は離れることはないと、姉が言ったように。本当は兄弟としてずっと一緒に居たかった。
もう一つは温氏を助けたこと。魏無羨は自分たちが助けてもらったことを恩として感じているけれど、江澄は雲夢江氏を滅ぼした、憎き温氏としか思えなくなってしまっているのだから。
江澄が支えにしていたのは
江澄は己の実力を分かっていたからこそ、「俺達は雲夢の双傑だ」と言ってくれた魏無羨の言葉が本当に嬉しくて、そして信じていたんだと思う。
魏無羨はこれからずーっと自分と一緒に雲夢江氏を守ってくれると。側にいてくれると。
魏無羨へ暴言は、江澄の性格というか弱さというか。
魏無羨は江澄の気持ちをわかっていたのだろうか。
わかっていたと思いたい。だって兄弟同然に育ったのだから
新しい道をいくしかない
船着き場で我に返った時に泣き崩れる江澄、「私はただ俺たちは俺達は雲夢の双傑だ、という言葉を信じていただけだ、自分で言ったくせに」
アニメでは江澄と魏無羨が和解するところまでは描かれていませんが、きっとこの二人ならいつか以前のように冗談を言い合えるようになると思います。
江澄だって、強くなって宗主としてやっていくことになるのだから。
魏無羨が道を選んで去っていったように、江澄にも明るい未来を作っていってほしい。
江澄には雲夢江氏がある。
どこにも行けないという立場も責任も自負もある。
でも未来にはきっといいことがあるよ。
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江澄の性格は変わったの? 最後に
江澄の性格は、変わってしまったのか?
私は変わってはいないと思います。
ただつらい出来事がたくさんあって、それを認めたくない気持ちや魏無羨への気持ちが上手く表せないだけ。
反対のことや、強い口調で攻め立てるのは、昔から変わらないですよね。
そして口では悪く言いながらも魏無羨を信じて、兄弟の愛を持っているのは変わらないのです。
きちんと話し合う機会が作られますように。
アニメでは江澄が悲しいまま終わってしまった印象があるなぁ。
最終話(12話)が、とても駆け足で進んでいたから、エピソードを長引かせることもない感じだった。
それでもこの先も江澄や魏無羨や他の人達も生きていくのだから、この先は優しい妄想をしたいと思います。
みんなが幸せで思うように生きていける世界をきっと聶懐桑(にえ・ほわいさん)や藍氏の師弟たちが作ってくれると信じてます。
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