陳情令の原作との違いは?ドラマのシーンを中心に。魔道祖師 藍忘機(ランワンジー)と魏無羨(ウェイウーシェン)

陳情令は、原作が魔道祖師という中国のBL小説。
でも中国ではBLについての規制があるので連続ドラマで放送するにあたり、ブロマンス(男同士の友情物語)という形にして物語が再構成されています。
魔道祖師原作小説とアニメ魔道祖師、陳情令その違いはなんなのか?
原作を読んでいない人にはネタバレになるかもしれないので注意してくださいね。

陳情令と原作の違う設定は?

魔道祖師が原作のアニメも陳情令も設定は基本的に同じです。

登場人物や世界観などは共通。ただ、原作よりも登場人物に対するクローズアップ具合は陳情令のほうが深いので設定が違うと思う人もいるかも。

ドラマにしかないオリジナル設定が、各シーンや登場人物をより魅力的にしています。

そして決定的に違うのは、原作はBL小説ということ。

中国では規制がありBLを放送することはないので、ブロマンス(男同士の友情もの)としてシナリオが書かれています。

それでも強い友情で結ばれた、藍忘機(ランワンジー)と魏無羨(ウェイウーシェン)の関係性は素晴らしく、見ごたえがあります。

きな
きな

陳情令は男性も女性も麗しい人がたくさん登場するのです。
女性陣は同性から見てもとても素敵!

AW
AW

衣装や小物、セットなども凝っています。
音楽も設定を盛り上げる意味をちゃんと持っていて主題歌は聞くだけでもうるっときてしまう。

陳情令と魔道祖師の違い ストーリーは?

陳情令は全50話(約45分)、魔道祖師(アニメ、約20分)は、全編合わせて32話。

この長さの違いからもわかるように、話の濃厚さが全く違います。

アニメ 魔道祖師

アニメの方は、原作小説の「あらすじ」とか「ダイジェスト」みたいなイメージです。

展開が早いので、一度見ただけでは意味がわからないかもしれません。

※相関図必須

そして時系列が行ったり来たりするのと、生まれ変わった姿の莫玄羽(モーシュエンユー)と、元の姿の魏無羨(ウェイウーシェン)の見分けがつきにくいのでさらに混乱すると言われていますね。

\見分け方はこちらから/

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きな
きな

私は話がよくわからなかったけど、雰囲気で一度目は見たよ。
それも自動翻訳で。
その後、日本語で見てから鬼リピ。

AW
AW

確かに、面白そうな展開だというのはわかったけど、わからなかったからこそ原作に手を出したんだけどね。そしてどっぷり沼へ。

陳情令

陳情令は、先にお話したようにオリジナルストーリーも加わって登場人物の人物像がよりわかりやすく描かれているのが面白いところ。

それぞれの正義や画策に至る感情の動きまでわかります。

中国ドラマ全般に言えるのですが、登場人物の名前を字幕でその都度出してくれるので、名前の呼び方が多くてもなんとかついていけます!

登場人物の顔がとにかくいいのと、テンポよく進むので一話があっという間です。(特に吹替版)

 

AW
AW

陳情令は人物像が丁寧に描かれすぎてて、どのキャラにも感情移入してしまう…。
温寧(ウェンニン)とても素敵なキャラ。

きな
きな

主要な人物は原作やアニメとそんなに変わらないけど、サブキャラは陳情令のほうが個性がはっきりしてるよね。
その分、ストーリーが一つ一つしっかり描かれていて、理解しやすいと思う。

陳情令と魔道祖師の違い 陳情令で原作になかったものは?

ドラマとして深みを出すため? 説得力を出すために加えられたもの、人などがあります。

原作読了していると、やや違和感があったものの構成がとても素晴らしくていつのまにか馴染んでしまいました。

陰鉄(いんてつ)

陰鉄とは? 

薛重亥という陳情令でのオリジナルキャラ(原作には登場しない)が、人の陰の気、怨念などを錬成した鉄の塊。

原作に陰鉄は登場しません。

原作では鬼の左手を探しに行くので、その代わりに登場したと思われます。

原作では陰虎符(いんこふ)という魏無羨が作り出した法具が使われている。
2つの鉄を組み合わせて使う。
これを使うと死人を操ることができるため、権力争いのために争奪戦となった。
きな
きな

陳情令でもはっきりはしていなかったけど、薛重亥が薛洋の父?
魏無羨も気にしていたけど。

AW
AW

ストーリーにはちょっとした謎もあっていいよね。
全部の伏線回収とかしなくてもいいし。

冷泉から寒潭洞

6話地下の泉で急接近。ここも原作にはない場面です。

ここで出てくるのが藍翼(らんいー)という姑蘇藍氏の弦殺術(藍忘機が屠戮玄武を倒した時のアレ)を編みだした人が登場します。

開祖の孫で、唯一の女性宗主。かっこいい。

陳情令オリジナルの藍翼と包山散人(魏無羨の母)が知己だったということも深い。

正義のためと思って行動した藍翼は魏無羨、制止する抱山散人は藍忘機に写ります。 

二人の今後の行く末を見てしまうのは、この後の展開を知っているからですが、ここですでに暗示されていました。

きな
きな

陳情令に出てくる女性は、みなそれぞれ強くてカッコいい

AW
AW

母と知己だったと聞いて、魏無羨はいろいろ思うことがあったでしょうね。

 

寒潭洞は藍忘機と魏無羨が思いを確かにするのでとてもよいシーンでした。

冷泉を出てから藍忘機と魏無羨が陰鉄を探しに行くというのもドラマオリジナル設定です。

この旅で二人が友情を深め、お互いをわかり合っていく過程もとてもよかった!

天灯

姑蘇藍氏での座学のときに雲深不知処のどこかの山頂?から願いをこめた天灯を上げる場面。
これも陳情令のオリジナルです。
中国歴史ドラマでは、時々天灯が出てくる気がします。
日本でも各地で開催してますね!(元々はタイが発祥だと聞きます)
陳情令7話
魏無羨が天灯に描いたうさぎを見て、思わず口元がゆるむ藍忘機…かわいい。
魏無羨が「悪をくじき弱きを救えるように」願いを込めているのを藍忘機が見つめてます。
この場面は名場面と言えますね!
絶対ここで、魏無羨のことを信頼できる人物だと思ったに違いない。
きな
きな

藍湛(らんじゃん)ぜったいここで魏嬰(うぇいいん)のこと好きになってると思うな。
(※陳情令はブロマンスです)

AW
AW
え、最初に出会ってすぐ屋根の上で戦ったときじゃなくて?
(気が早すぎる)

温氏を助けた雨の場面

温情(うぇんちん)が弟・温寧(うぇんにん)を助けてほしいと来た後。

原作やドラマでも助けに行くのですが、藍忘機との雨の中でのお別れのシーンはありません。

でも、ここもまた名シーン。

魏無羨の気持ちも藍忘機の気持ちもわかるし、お互いの立場、今できること、やらねばならないことなど複雑にからみあっている。

藍忘機は魏無羨のことを助けたいが、姑蘇藍氏の藍忘機という立場が邪魔をしていた…。

 

藍忘機が魏無羨たちが去った後に傘を外して天を仰ぐ。

どうにもできない自分を責めたんだろうと思います。

 

きな
きな

つらい別れの場面…。
魏嬰が藍湛に負けるのなら…という時に涙が止まらなくなったよ。

 

AW
AW

もう少し大人だったら、もう少し時がずれていたら
運命って試練を課してくるものだけど、魏無羨は次から次へと苦難に襲われる。
でも、このシーンがこの後の展開をさらに熱くしているのよね。

暁星塵との出会い

原作魔道祖師では、直接出会わなかった暁星塵と魏無羨。

陳情令では「仙門に寄らない」暁星塵(しゃおしんちぇん)とその親友宋嵐(そんらん)に憧れる魏無羨の様子が描かれていました。

自由奔放が好きな魏無羨には、仙門に属さず、世事に関わらず、自由に旅をしながら夜狩をする二人が眩しく写ります

きな
きな

藍忘機と一緒にこんなふうに旅をしたら楽しいだろうと思ったのかも

さらに暁星塵が母と同じく、抱山散人の弟子ということも知りました。

キャラクター同士のつながりがより深まる設定、ちょっとした場面が物語を深めますね。

AW
AW

暁星塵も素敵よね。
目が見えなくなっていつもたすきで目を覆っている設定だけど、キャスティングは「目がきれいだったから」と決められたそうです。
原作では見えている時のお話はなかったと思います。(うろ覚え)

玄武洞で使った薬草

洞窟の中で屠戮玄武と戦い、藍忘機と魏無羨が取り残されたシーン。

二人だけの夜ですね。

ここで手当に使われた薬草の出どころがドラマと原作では違います。

陳情令では、温寧が牢に閉じ込められたときに差し入れたものでした。

原作では、綿綿(みぇんみぇん)がくれた匂い袋の中身となっています。

陳情令でも綿綿は活躍していますね、蘭陵金氏の金子軒と行動を共にしていた女性です。

非常時に役立ったアイテムですが、温寧がくれたことによってより繋がりが深まりますね。

温寧は温情から「魏無羨には関わるな」と言われていてもしっかり助けに行きます。

その後もずっとついていきますからね、ここの絆も絶対に途切れないものです。

きな
きな

温寧の忠犬のような姿もかわいい。
呼ばれるとめちゃくちゃ勢いよく、どこからでも全速で走ってくるよね。

AW
AW

二人だけで過ごしたこの時に、すでにあの曲ができていたということは!?
(いったいどこで…いつから…)

陳情令と魔道祖師の違いについて

ここまで見てきましたが、まだ他にもあります。

追記することもあるかもしれませんが、一旦このへんで。

いろいろな違いを見ると、全部のお話がそれぞれ魅力的なことがわかると思います。

魔道祖師小説は原作ですのですべての基本、アニメはアニメでしかできないことを、陳情令ではキャラクターの深堀りと関係性をそれぞれ表現しています。

現在はどれも日本語で楽しめるので(まだ最後まで進んでいませんが)機会があれば楽しんでみてくださいね。

 

 

 

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